1974年(昭和49年)生まれ

出来事

小野田寛郎元日本兵帰国

小野田寛郎元日本兵帰国の書影

小野田寛郎(陸軍少尉)は、太平洋戦争が終わった後もフィリピンのジャングルに潜み、戦後29年目に生還した。

日本の無条件降伏を信じず、敵の反撃に備えて情報収集などの軍事活動をおこなっていた。軍部による任務解除の命令が無かった為、任務を遂行していたのだった。

1974年3月9日、ルバング島にて元陸軍少佐による「参謀部別班命令」を口達し、小野田少尉の任務を解除した事により、帰還に同意した。

3月12日、日本の関係者と共に羽田空港に無事到着。終戦後29年目にしてやっと祖国の土を踏んだ。

帰国後、日本社会に馴染めなかった為、半年後にブラジルに移住し、牧場を経営して余生を満喫した。

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「ノストラダムスの大予言」ブーム

ノストラダムスの大予言

16世紀のフランスの医師・占星術師、ノストラダムスの予言集を解釈し、「1999年7の月」に「人類滅亡の日」が訪れるとした五島勉の同書は、1973年に刊行され、250万部超の大ベストセラーとなった。

当時の執筆によると、分子の光学異性体を発見したパスツール、独裁者ヒトラーの出現やカギ十字などを予言し、次々と的確に当てているとされ、「1999年7月、空から降ってくる恐怖の大王によって、世界は滅亡する!」との予言については、1999年7の月に人類が滅亡するという解釈が、当時のオイルショックや公害問題などの社会不安を背景として「ノストラダムス現象」を巻き起こすこととなった。

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「巨人軍・長島茂雄 現役引退」ブーム

長嶋茂雄関連書籍の書影

長きにわたり巨人の4番打者として活躍した長島茂雄は、王貞治とON時代を築き、巨人のV9にも貢献したが、1974年、体力の衰えにより引退を表明した。

それは1974年10月12日、中日ドラゴンズの優勝が決まり巨人の10連覇が消えた日だった。

10月14日、最終戦の中日戦(ダブルヘッター)、第一試合では久々のONのアベック・ホームランを放ち球場を沸かせた。最後のクライマックス、第二試合では、「4番サード・長嶋」のアナウンスがあった瞬間、場内がどよめきと大歓声に包まれた。

最終試合の後、球場で引退セレモニーが行われ、「わが巨人軍は永久に不滅です」という言葉を残し、現役に終止符を打った。

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映像作品

傷だらけの天使(TVドラマ)

傷だらけの天使(TVドラマ)

日本テレビ系で1974~75年に放映。

探偵事務所「綾部情報社」の調査員・修(萩原健一)と亨(水谷豊)の日常を描いた伝説的名作!二人の破天荒なライフスタイルや垢抜けたファッションが、当時の若者層に多大なる影響を与えた。

深作欣二、恩地日出夫、神代辰巳、工藤栄一といった、個性的な映画監督が演出を担当、テレビドラマの枠を大きく逸脱した大傑作。

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宇宙戦艦ヤマト(TVアニメ)

異星人ガミラス帝国による侵略(注:先に仕掛けたのは地球側)で滅亡の危機に瀕した地球を救うため建造された恒星間航行用宇宙戦艦「ヤマト」の遠大な旅と戦いを描く。

1974年10月6日から1975年3月30日まで26回にわたり、讀賣テレビ放送をキー局として放映された。

当初は裏番組が『アルプスの少女ハイジ』『猿の軍団』と重なったこともあり、低視聴率に苦しみ、本来の予定回数の全39話から全26話に短縮された。

視聴率は低調に終わったがSFファンからは人気を得て、日本SF大会のファン投票で星雲賞を受賞する。

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砂の器(邦画)

松本清張の同名小説を、野村芳太郎監督、橋本忍・山田洋次脚本で映画化した社会派サスペンス。

迷官入りと思われた殺人事件を捜査する二人の刑事の執念と、暗い過去を背負うがために殺人を犯してしまう天才音楽家の宿命を描く。

この映画は松本清張作品の中でも特に著名な一つであり、ハンセン氏病を物語の背景としたことでも知られ、大きな話題を呼んだ。

また、この1974年のこの映画化の他、各テレビ局において、合計7回ドラマ化されている。

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ヒット曲

あなた/小坂明子

あなた

小坂は16歳にして1973年の第6回ヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)に出場し、ピアノを弾きながらこの曲を歌唱してグランプリを獲得した。

同年11月には第4回世界歌謡祭にて最優秀賞・グランプリを受賞する。

同年年末にレコードリリースされ、オリコン集計で約160万枚、発売元のワーナーによる発表では200万枚を超える売り上げを記録した。

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恋のダイヤル6700/フィンガー5

「恋のダイヤル6700」は1973年12月5日に発売されたフィンガー5の3枚目のシングルで、1973年12月31日より4週連続で、オリコン・シングルチャート第1位獲得。

累計売上は160万枚を記録した。

フィンガー5は、日本の男女混合歌謡アイドルグループ。

1970年にデビューすると、「恋のダイヤル6700」、「学園天国」次々に楽曲がミリオンセラーとなり、テレビ・映画にも多く出演し、活動した。

沖縄県出身の男性4人と女性1人の5人兄妹が踊りながら歌い、四男の晃は変声期前のハイトーンボイスでメインボーカルを担当し、彼らの歌唱力やルックスなどが人気を博した。

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