1970年(昭和45年)生まれ

出来事

大阪万博EXPO'70

大阪万博EXPO'70

1970年3月14日から9月13日まで、大阪府吹田市の千里丘陵で日本万国博覧会(EXPO'70)が開催された。

「人類の進歩と調和」をテーマとし、日本を含む77カ国と四つの国際機関が参加した。

世界最大のエアドーム「アメリカ館」は万博会場内でも一番人気で連日1時間以上の入場待ち状態が続いていた。

これはアポロ11号が月から持ち帰った「月の石」を見るためであった。

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日航機よど号ハイジャック事件

日航機よど号ハイジャック事件

1970年(昭和45年)3月31日、羽田を飛び立った東京発福岡行きの日本航空のボーイング727型旅客機「よど号」が乗っ取られた。

犯人は模造拳銃や日本刀などで武装した共産主義者同盟赤軍派9人だった。

よど号は福岡に着陸して婦人や子供ら23人を降ろした後、100人余を乗せて飛び立ち、北朝鮮へ行くと見せかけて韓国の金浦空港に着陸した。

犯人グループとの交渉の間、乗客は3日間、機内に閉じ込められたが、山村運輸政務次官が身代わりの人質になり、80時間ぶりに解放された。

その後、よど号は犯人グループを乗せて北朝鮮に着陸し、山村次官と3人の乗員は無事日本に帰った。

画像は「『よど号』事件122時間の真実」の販売ページにアクセスできます。

流行語

ウーマンリブ

ウーマンリブ

ウイメンズ・リベレーションwomen's liberationの略。

女性差別の撤回や地位向上を求める女性自身の手による女性開放運動。

社会の風潮や男性からの解放を訴え、性の解放を主張したのが、ウーマンリブの特徴である。

1960年代後半以降、アメリカを中心とする先進資本主義諸国に広がった女性解放運動の一潮流であり、急速に世界各地に波及した。 日本でも、この年の11月14日に『第一回ウーマンリブ大会』が東京都渋谷区で開催され、女子差別撤廃を訴え、後の男女雇用機会均等法の制定に大きな影響を与えた。

画像は「女(リブ)たちの共同体(コレクティブ)―七〇年代ウーマンリブを再読する」の書籍販売ページにアクセスできます。

三無主義

三無主義とは「無気力・無関心・無責任」のことで、1970年代の若者を表わす言葉として流行し、1950年代前半に生まれた世代は「しらけ世代」と言われた。

1960年代に活性化した日本の学生運動が鎮火した後の一つの時代の終わった無力感と学生運動への失望を背景に、「シラケ」という言葉が若者の間で流行し、「無気力・無関心・無責任」の三無主義を中心とする冷めた風潮が日本中の若者の間に漂っていた。

何をしても言っても「しらける」「しらけた」を連発し、政治的な議論には無関心で、個人主義に徹する傾向が強くなった。

画像は「ボクの飼い主をめざして ―シラケ世代のレクイエム― 」の書籍販売ページにアクセスできます。

おもちゃ

トミカ

モーラー

1970年(昭和45年)からタカラトミー(旧・トミー)のTOMYブランドより販売されている車玩具。

「トヨタ2000GT」や「フェアレディZ432」など、憧れのスポーツカーを含め、6車種が発売された。

殆どの車種に、可動アクションと、車軸のピアノ線を用いた擬似的なサスペンションが設けられていることが大きな特徴。

ドアが開くなどのギミックも子供心を掴み大ヒットとなった。当初は国産車のみだったが1976年に外国車シリーズが追加。

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映像作品

あしたのジョー(TVアニメ)

あしたのジョー2

高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや画による日本の漫画作品をアニメ化した作品。

1970年(昭和45年)4月1日から、1971年(昭和46年)9月29日までフジテレビ系放映は放送した。(全79話)。

主人公矢吹丈(ジョー)は東京で元プロボクサーの中年男丹下段平と出会い、ジョーは丹下に才能を見込まれ、プロボクサーにスカウトされる事から物語が始まる。

1980年10月には「あしたのジョー2」で再びテレビアニメ化され、1981年には劇場版として公開されており、テレビシリーズの終盤はこの劇場版のが流用されている。

画像は「劇場版 あしたのジョー2」のBlu-ray販売ページにアクセスできます。

おくさまは18歳(TVドラマ)

原作は「週刊マーガレット」に連載された漫画で、ラブコメディの典型的なスタイルを生み出した作品とされる。

テレビドラマは1970年9月からTBSでスタートした。主演の岡崎友紀と共演の石立鉄男の爽やかな演技が人気を呼び、放送が始まると同時に人気を獲得し、最高視聴率33.1%を記録し、全体の平均視聴率は25%だった。

2クール26話の最初の放送予定が1年間53話に延長された。

18歳の高校生飛鳥は病床にある祖母の「花嫁姿が見たい」と頼まれ、父が決めた婚約者高木哲也と田舎で結婚したが、新婚旅行から戻った飛鳥は哲也の勤める北辰学園に転校することとなり・・・という設定で繰り広げられるコメディドラマだが、本作は恋愛が成就するまでを描く「青春ドラマ」とも、結婚生活から始まる「ホームドラマ」とも違う新しいジャンルのドラマであった。

画像は「おくさまは18歳」のプライムビデオにアクセスできます。

時間ですよ(TVドラマ)

従業員が「女将さ~ん!時間ですよ~!!」と叫ぶシーンが有名な東京・五反田で銭湯「松の湯」を経営する松野家を中心としたホームドラマである。

脚本は小松君郎・橋田壽賀子・向田邦子、久世光彦演出、森光子主演により1970年代に放映された。

これまでになかった銭湯という場所を舞台して松野家の後継問題を描く一方で新人の川口晶、西真澄、浅田美代子と堺正章、悠木千帆が演じる従業員が毎回アドリブ風のトークやギャグを連発するなど、型やぶりな展開で人気を集めた。

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ヒット曲

圭子の夢は夜ひらく

圭子の夢は夜ひらく

1970年4月25日に発売された藤圭子の3枚目のシングル。園まりなどが競作で歌唱した「夢は夜ひらく」が原曲である。

レコード売上は累計77万枚(オリコン調べ)。公称では累計120万枚とされる。藤は本楽曲で第1回日本歌謡大賞を受賞した。

娘はシンガーソングライターの宇多田ヒカルである。

画像は「藤圭子 ベスト・ヒット&昭和歌謡曲」のCD販売ページにアクセスできます。

ドリフのズンドコ節

ザ・ドリフターズの楽曲で、3枚目のシングル。1969年11月1日にリリースされた。

「海軍小唄」(かいぐんこうた)と呼ばれていた「ズンドコ節」を、ザ・ドリフターズがカバーしたもので、150万枚を越えるヒットとなった。

テーマは小林旭と同じく「若い男女の恋物語」だが、原曲の「海軍小唄」の歌詞も6番(ほぼ原曲の1番である)をはじめとして所々に使われている。

1番から6番まであり、1番を加藤茶、2番を仲本工事、3番を高木ブー、4番を荒井注、5番をいかりや長介、6番をメンバー全員で歌っている(6番に入る前に、いかりやが「元歌!」と叫んでいる)。

1970年の『第12回日本レコード大賞』で「大衆賞」を受賞、またこの年から始まった『日本歌謡大賞』の「放送音楽賞」も受賞した。

画像は「ドリフのズンドコ節」のアマゾンミュージックにアクセスできます。

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