1968年(昭和43年)生まれ

出来事

三億円事件

三億円事件

1968(昭和43)年12月10日、府中市栄町・府中刑務所裏通りで、東京芝浦電気(現・東芝)府中工場へ向かう日本信託銀行の金輸送車が止められ、工場従業員のボーナス約1億円の入ったトランク3個が強奪された。

警官に変装し、擬装白バイに乗った男に奪われたもので、現金強奪事件としては最高金額となった。

犯人は強奪した現金輸送車のセドリックから、近くに停めておいたカローラに乗換え逃走した。

警視庁は、パトカー631台、署員や機動隊など計約13000人体制の大包囲網の緊急配備を敷き各所で検問を実施したが、車の乗換えを想定していなかった為、犯人を取り逃がしてしまった。

7年間で9億円以上の捜査費が投じられたが、犯人逮捕までには至らなかった。

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川端康成がノーベル文学賞 受賞

雪国

作家の川端康成氏が、日本人で初めてノーベル文学賞を受賞することが決まった。

「伊豆の踊り子」「抒情歌」「雪国」などの代表作で知られの代表作で知られ、近現代日本文学の第一人者として不動の地位を築いた。

授賞理由は「日本人の心の精髄をすぐれた感受性をもって表現するその叙述の巧みさ」である。

12月10日にストックホルムで授賞式が行われ、紋付き袴の正装で臨んだ川端康成氏は「美しい日本の私」について日本語でスピーチをした。

受賞から4年後の1972年に72歳でガス自殺した。

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流行語

ノンポリ

ノンポリのイメージ画像

ノンポリは、英語の「nonpolitical(ノンポリティカル)の略で、政治運動に関心が無いこと、あるいは関心が無い人。 そのような集団をノンポリ層とも呼ぶ。

1960-70年代の日本の学生運動に参加しなかった学生を指す用語である。

おもちゃ

人生ゲーム

人生ゲーム

"~人生、山あり谷あり~"のコピーで始まるテレビコマーシャルと共に「人生ゲーム」が日本で発売された。

"すごろく"式のゲームしか存在しなかった当時、"人生"というテーマ、自分を表すピンを刺した自動車型のコマ、ボード上の立体的な山や建物、ドル札を模したおもちゃの紙幣のやり取り、そしてなによりサイコロの代わりに回すルーレットは画期的なものとして受け入れられ、「人生ゲーム」は子供から大人まで夢中になる大ヒット商品となった。

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映像作品

キイハンター(TVドラマ)

キイハンター

6人のキイハンターが平和をおびやかす組織・陰謀・悪と戦うドラマ「キイハンター」は昭和43年4月6日~ 昭和48年4月7日(1968年~1973年)全262話ストーリーが東映・TBSテレビで放送された。

警察の手には負えない事件を解決するキイハンターは各キャラクターがそれぞれ魅力的で、劇中で彼らが見せる絶妙のチームワークは、当時の視聴者の憧れの対象となり、最盛期には視聴率30%を越えていた。

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巨人の星(TVアニメ)

原作:梶原一騎、作画:川崎のぼるによる日本の人気漫画(※週刊「少年マガジン」連載 昭和41年19号~昭和46年3号)が、1968年よみうりテレビ系でTVアニメ化された。アニメ映画も7作品が製作されている。

主人公の星飛雄馬は、かつて巨人軍の三塁手だった父・一徹により幼年時から野球のための英才教育を施される。

プロ野球の読売ジャイアンツに入団後、ライバルの花形満や左門豊作らを相手に大リーグボールを武器に戦うスポーツ漫画。

読売テレビ・日本テレビ系列 ※最高視聴率 36.7%

放送期間 昭和43年3月30日~ 昭和46年9月18日(1968年~1971年)※全182話

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ゲゲゲの鬼太郎(TVアニメ)

「ゲゲゲの鬼太郎」は、水木しげるの日本の漫画作品で、墓場から生まれた幽霊族の少年・鬼太郎が多種多様な妖怪たちと繰り広げる物語である。

漫画作品は、貸本を経て1965年から数多くのシリーズが描かれ、幼年誌から青年誌まで幅広く掲載された。

テレビアニメ版はこれまでに4回のリメイク・6度のアニメ放映をしており、特に1回目(第1シリーズ)のアニメ化は初の「妖怪ブーム」を巻き起こした。

妖怪のイメージを世間に浸透させ、「妖怪漫画」を一つのジャンルとして確立させた。

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ヒット曲

恋の季節/ピンキーとキラーズ

恋の季節

ピンキーとキラーズは1968年に結成され、同年7月キングレコードから「恋の季節」でレコード・デビューした。

発売直後から大ヒットしオリコンランク17週間連続1位はシングルチャート上では未だに破られていない。

売り上げ枚数270万枚超えのミリオンセラーを記録した。

トレードマークの山高帽とステッキ、当時流行していたパンタロンスーツで歌う今陽子(ピンキー)は大変な人気だったが、1972年2月にソロに転向しグループを脱退した。

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天使の誘惑/黛ジュン

1968年5月1日に発売された黛ジュンの4枚目のシングル。独特のパンチの効いた魅力的な歌声で本楽曲で1968年の「第10回日本レコード大賞」を受賞した。

作詞:なかにし礼/作曲:鈴木邦彦

黛さんの兄は、著名な作曲家だった三木たかし。

同年7月20日には本楽曲をもとに黛主演による同名映画『天使の誘惑』が松竹で公開された。

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