1965年(昭和40年)生まれ

出来事

ベトナム戦争と日本での反戦運動

ベトナム戦争

ベトナム戦争とは、南北ベトナムの統治をめぐる戦争である。

南ベトナムはアメリカ合衆国、北ベトナムはソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)の支援を受けていたため、実質、米ソを始めとする資本主義陣営と社会主義陣営の代理戦争ともいえる。

べトナム戦争は1955年に始まり、勝敗が決まったのは1975年の4月30日である。

南ベトナムのサイゴン陥落を受け、北ベトナムの勝利が決定した。

20年もの間続いた戦争の結果、ベトナムを始めとする世界各国から、数百万人もの死者が出た。

日本で反戦運動のきっかけとなったのは、1965年2月7日に開始されたアメリカ軍によるベトナム北部への空爆(北爆)で多くの一般市民が亡くなったことが報道されたことだった。

ここから日本でもベトナム戦争の反戦運動が始まったのである。

日本では何らかの形で平和運動に参加した人や団体が「べ平連」と呼ばれ、反戦デモやストライキ、ベトナム人を支援する募金運動などが行われた。

画像は「わかりやすいベトナム戦争 アメリカを揺るがせた15年戦争の全貌」の書籍販売ページにアクセスできます。

エレキ・ギター ブーム

ザ・ベンチャーズ

1965年1月、ザ・ベンチャーズの2回目の来日(初来日:1962年)により日本での一大エレキ・ブームが巻き起こった。

ザ・ベンチャーズは、1959年に米国でボブ・ボーグルとドン・ウィルソンにより結成され、当初はエレキ・デュオとしてスタートした。

同年6月23日からフジテレビではアマチュア・エレキバンドのオーディション番組「勝ち抜きエレキ合戦」が放送され、より一層エレキ・ブームが加速していった。

同番組には "エレキの神様" 寺内タケシが審査員として参加している。

このエレキ・ブームが、やがてビートルズの来日によりグループサウンズ・ブームへと発展していく。

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流行語

スモッグ

光化学スモッグ

スモッグ(smog)とは、smoke(煙)とfog(霧)の混成語。石炭・石油の大量消費によって、大都会や工場地などで生じる大気汚染の事を指す。

また光化学スモッグは、工場や自動車の排気ガスなどの有害物資に日光に含まれる紫外線の影響で光化学反応を起こし生じる大気汚染の事を指す。

スモッグは元々ロンドンで古くから使われていた言葉で、大都会となった東京でも初めてスモッグ警報が出た事により、この言葉が一般に広く知れ渡っていった。

フィーリング

フィーリング

感覚や感じ、また直感的にとらえられた気分という意味でつかわれる言葉だが、この年、若者たちの間で流行した。

何かに対して、特に思考することなく、ボヤーッと感じる気持ちを指します。

人に対して使うときは、「フィーリングが合う」「フィーリングが合わない」などの言い回しで使われます。

おもちゃ

ツイスター

ツイスター

1965年にアメリカで生まれたパーティーゲーム。

スピナーの指示に従ってマット上で出や足を動かして置いていき、最後までバランスを崩さずにいた者が勝利という遊び。

男女が絡み合うような体勢になることがうけて大ヒットした。

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スーパーボール

アメリカでWHAM-O社から発売され大ブームとなり、日本では同社と独占契約した国際貿易から180円で発売された。

スーパーボールの大きさは、ほぼ5cmで材質は車のタイヤなどを作るポリブタジエンラバー。

ボールは現在でも劣化、変質もなく良く弾む。

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映像作品

ジャングル大帝(TVアニメ)

ジャングル大帝(TVアニメ)

1965年10月6日 、日本では最初のカラーテレビアニメ『ジャングル大帝』放送開始された。

ジャングル大帝は、1950年10月から月刊「漫画少年」で連載開始された手塚治虫の漫画であり、虫プロダクションによりテレビアニメ化されてフジテレビ系列で放映された。

放映時間は、毎週水曜日の19時から19時30分の30分間放映され、翌年の1966年9月28日に52話で最終回を迎えた。

また、ジャングル大帝は一昨年の1963年放映された『鉄腕アトム』に続いて、米国を初めとする世界各国でも『Kimba the White Lion』の題名で放映もされた。

翌年の1966年には、 第4回テレビ記者会賞特別賞受賞、厚生省中央児童文化財部会年間優秀テレビ映画第1位、厚生大臣児童福祉文化賞受賞。

更に1967年には、 東宝系で公開された『劇場版・ジャングル大帝』がヴェネツィア国際映画祭でサンマルコ銀獅子賞を受賞という輝かしい成績を収めた名アニメであった。

画像は「ジャングル大帝」のプライムビデオにアクセスできます。

オバケのQ太郎

「お化けのQ太郎」は、1965年から1967年にかけて日本で放送された人形劇である。

主人公のQ太郎は、お化けの一家の一員として、人間界でのさまざまな騒動に巻き込まれる。

彼らは人間と友情を結びながら、お化けとしての特性を活かして問題解決に挑む。

作品はユーモアとファンタジーが融合した内容であり、子どもから大人まで幅広い視聴者に愛された。

キャラクターデザインやストーリー展開が独創的であり、日本のテレビ番組の中でも特に人気を博した。

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ヒット曲

イエスタデイ

イエスタデイ

「イエスタデイ」(Yesterday)は、ビートルズの楽曲である。

1965年8月6日に発売された5作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ヘルプ!』に収録された。

アメリカでは1965年9月13日にシングルで発売されたのち、1966年6月20日に発売されたキャピトル編集盤『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』に収録された。

レノン=マッカートニー名義となっているが、ポール・マッカートニーが単独で書いた楽曲で、弦楽四重奏をバックにしたアコースティック・バラードをビートルズ名義で初めて発売した楽曲となっている。

画像は「イエスタデイ(オリジナル・サウンドトラック)」のCD販売ページにアクセスできます。

函館の女/北島三郎

「函館の女」(はこだてのひと)は、1965年11月10日に発売された北島三郎のシングル。

本作は140万枚を記録する大ヒットとなった。

1988年3月13日の青函連絡船最終運航の際、この曲の大合唱となった。

画像は「函館の女」のアマゾンミュージックにアクセスできます。

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