1958年(昭和33年)生まれ

出来事

東京タワー完成

東京タワー完成

1957年6月、東京都港区芝公園4丁目に着工され、1958年10月14日竣工、同年12月23日に完工式が開かれた。

東京タワーは、相次いで開局する各放送局の電波塔を一本化しようという構想で、総工費約30億円、延べ219,335人の人員を要し一年半を掛け完成された。

地上125mと223mには展望台が作られており、高さ333m(海抜高351m)でフランス・パリのエッフェル塔の312mより21m高く、当時世界一の高さの建造物となった。

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長嶋茂雄がプロ野球デビュー!

長嶋茂雄がプロ野球デビュー

1958年、立教大学では六大学リーグの通算新記録となる8本塁打記録を持ち、鳴り物入りで入団した長嶋茂雄は、4月5日開幕戦の国鉄スワローズとの対戦に3番サードで先発初出場した。

長嶋のデビューは、国鉄のエース・金田正一(かねだ まさいち)投手を相手に4打席4連続三振であった。そのすべてが渾身のフルスイングによる三振であったことが伝説的に語り継がれ、ベテランの金田がプロの意地を見せ付けたという散々たるデビューだったが、その後のシーズンは大活躍した。

また、 9月19日、対広島戦で本塁打を打ちながら一塁を踏まずアウト(投手ゴロ)とされたが、それは長嶋茂雄らしい一面を見せた「幻のホームラン」だった。

その後、長嶋は4番サードの「燃える男」として、王貞治(おう さだはる)とともに「ON時代」を築き、巨人の9年連続日本一の立役者となった。

プロ野球ファンを熱狂させ続けたことから「ミスタージャイアンツ」「ミスタープロ野球」とも呼ばれ、1974年(昭和49年)に「巨人軍は永久に不滅です」の言葉とともに現役を引退した。

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流行語

団地族

団地族

団地に住む人々を指す。郊外に集合住宅が建てられ、そこに住む人々は周囲の農村からは全く違った人種のようにみえたのでこう呼ばれたそうだ。団地族は中堅庶民層を示す表現でもあった。

画像は「「団地族」のいま―高齢化・孤立・自治会」の書籍販売ページにアクセスできます。

おもちゃ

フラフープ

フラフープ

この年、米国で大流行したフラフープは、日本でも10月18日に発売された。大人用270円、子供用200円の価格で、硬質ポリエチレンでできた直径約90cmの輪を落ちないように胴体で振り回す遊び。

1958年(昭和33年)10月に日本に上陸するやいなや、たちまち日本中を席巻。 都内各デパートには早朝からフラフープを求める人々で長蛇の列ができた発売開始僅か1ヶ月間で80万本も売れ、日本中を熱狂させ一大ブームを巻き起こした。

競技大会も全国各地で開催され、フラフープを題材にした日活映画の公開やフラフープ・ソングまでもが発売された。しかし、12月に入ると、横浜や神戸でフラフープ遊びをしていた子どもが車に轢かれる事故が起き、千葉県では少年3人がフラフープ中に腸捻転などの内臓障害を引き起こす等の出来事が起こったため、僅か2ヶ月でブームは終焉した。

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映像作品

月光仮面(特撮TVドラマ)

日本で「正義の味方」という言葉が初めて作られた作品。

私立探偵・祝十郎=正義の味方・月光仮面の活躍を描いた変身ヒーロー作品。

全身タイツに白い手袋、ブーツ、ターバン、マフラー(あるいはマント)を身につけ、サングラスで顔を隠している。

悪事のある所に主題歌「月光仮面の歌」と共にオートバイで現れ、悪を退け正しい人々を救う。

「憎むな!殺すな!赦しましょう!」※ という理念を持ち、悪人といえども懲らしめるだけで命は奪わない。

国産テレビヒーローの元祖草分け的作品と言える。予算的には苦労したそうで、セットが組めずに、宣弘社の社長の家でロケを行ったとの逸話も伝えられている。

しかし大瀬康一自らも吹き替え無しで演じた月光仮面のアクションや、スタッフの“新しい和製ヒーロー”を作ろうとした意気込みが、当初10分の連続物だったものが30分作品となるほどの人気を獲得した。

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ロッテ 歌のアルバム(TV歌謡番組)

1958年から79年までの約20年にわたって放送された「ロッテ歌のアルバム」は、TBSテレビ列局で毎週日曜日の昼に合計3シリーズにわたって放送されていた歌謡番組で、かつて日本中の歌謡曲愛好者を熱狂させた。

また多くの新人を世に送り出したこの番組は、歌手にとって「檜舞台」だったと言えるだろう。

1シリーズの1977年8月7日1000回放送まで司会を務めた玉置宏は、独自の玉置節ともいえる司会スタイルを作り上げ、一躍人気司会者となった。

冒頭のあいさつ「1週間のご無沙汰でした。玉置 宏でございます。」は流行語にもなった。※最高視聴率 24.2%

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書籍

人間の条件(五味川純平)

人間の条件(五味川純平)

英語から翻訳-『人間の条件』は、五味川純平による全6部作の小説。

日本では1958年に初版が出版され、発売から3年で240万部を売り上げ、瞬く間にベストセラーとなった。

1959年から1961年にかけて公開された小林正樹監督の映画三部作『人間の条件』の元となった。映画公開前にラジオドラマとしても放送された。

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ヒット曲

嵐を呼ぶ男

嵐を呼ぶ男

1958年発売された歌手で俳優の石原裕次郎の楽曲で、作詞:井上梅次、作曲:大森盛太郎。1957年公開の同名の日活映画「嵐を呼ぶ男」の主題歌でもある。

映画の中で、裕次郎と敵役のドラム対決の場面、敵の策略で手にケガを負った石原が本番中ついにドラムを叩けなくなるが、突然マイクスタンドを掴んで、この曲を歌い出すというヤマ場では、観客から拍手喝采となる。

「嵐を呼ぶ男」は、わかりやすい歌謡メロディーと、先端のモダンジャズを混ぜ合わせたサウンドで、映画、主題歌とも大ヒットだった。

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ヴォラーレ ドメニコ・モドゥーニョ

ヴォラーレ

『ヴォラーレ』はイタリアの歌の祭典であるサンレモ音楽祭優勝曲でドメニコ・モドゥーニョが歌い、全米No.1となったことによって日本でも大ヒットし、日本におけるカンツォーネ・ブームの火付け役となりました。 この歌はさらに、そして世界で大流行し、イタリアの歌の中で、世界で最も有名でかつ最も売れた歌の一つとなりました。

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