69歳~70歳 1954年(昭和29年)生まれ
ここでは1954年の出来事を表示しています。
出来事
自衛隊発足
1954年(昭和29年)6月9日、自衛隊法に基づき、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊が発足した。
これは、第二次世界大戦後に日本が初めて保有した正規軍隊であり、日本の安全保障体制の転換点となった。
自衛隊の発足は、朝鮮戦争の勃発や冷戦の激化など、当時の国際情勢を背景に、日本の防衛力強化の必要性から実現した。
第五福竜丸事件
流行語
スポンサー
1954年頃、アメリカのテレビ番組の影響で、企業が番組提供を行う「スポンサー」という言葉が流行した。
当時、ラジオ番組ではスポンサーがすでに一般的だったが、テレビ番組への導入は新しい試みだった。
日本テレビで放送された「月光仮面」は、牛乳石鹸共進社の一社提供で、番組冒頭で「月光仮面は、牛乳石鹸の提供でお送りします」というアナウンスが流れた。
イタリアン・ボーイ
1954年に公開された映画「ローマの休日」で、オードリー・ヘプバーン演じるアン王女がショートヘアにしたことから、日本でも女性の間でショートヘアが流行した。このショートヘアは「イタリアン・ボーイ」と呼ばれ、流行語にになり、当時の女性の憧れのスタイルとなった。
「イタリアン・ボーイ」は戦後の日本社会の変化を象徴するものだった。戦前は、女性は長い髪を結ぶのが一般的だったが、戦後の民主化の風潮とともに、女性も自由に自分のスタイルを追求するようになった。
この流行をきっかけに、日本の女性の間でショートヘアが市民権を得るようになり、その後のファッションにも大きな影響を与えました。
おもちゃ
ミルク飲み人形
1954年に発売された「小鳩くるみちゃんミルクのみ人形」が大ヒットしたことから、日本で流行しました。この人形は、哺乳瓶でミルクを飲ませると、おしっこをする仕組みになっており、子供たちの母性本能を刺激して人気となった。
ミルク飲み人形は、発売後すぐに爆発的な人気となり、発売当時、日本橋の百貨店では、この人形を求める人たちで開店前には長蛇の列ができ、1日で約200ダース(2400個)も販売され、1954年には年間100万個以上が販売された。その後も数年間にわたって人気が続き、1960年代には多くのメーカーから様々な種類のミルク飲み人形が発売された。
ミルクのみ人形の着せ替え遊び用の洋服もこの頃に発売され、当時の社会情勢を反映して、母性や家庭への憧れを象徴する存在となった。1950年代の高度経済成長期における子供たちの生活を象徴するアイテムの一つと言えるだろう。
画像は「昭和レトロ ミルク飲み人形 カール人形」の販売ページにアクセスできます。
映像作品
ローマの休日
映画「ローマの休日」が1953年にアメリカで公開され、世界中で大ヒットし、アカデミー賞で3部門を受賞、興行収入でも当時の記録を打ち立てていたが、翌年1954年4月日本でも大ヒットとなった。当時、日本は朝鮮戦争特需による好景気に沸き、訪米への憧れが強かった時代、そんな中、王女が一般人と恋に落ちるというストーリーは、多くの日本人の心を魅了した。
映画の公開当時、日本全国の映画館で長蛇の列ができ、主演のオードリー・ヘプバーンは、当時まだ無名だったが、この映画で日本をはじめ世界的なスターになった。
日本におけるアメリカ映画のヒットの先駆けとなった作品であり、日本人の映画に対する意識を変えた作品とも言えるだろう。
また、映画の影響で、日本でもイタリアン・ボーイと呼ばれる、イタリア風の服装や髪型の男性が流行した。
映画の主題歌「慕情」は、日本でも大ヒットし、多くの歌手にカバーされた。
画像は「ローマの休日 (字幕版)」の販売ページにアクセスできます。
書籍
女性に関する十二章(伊藤整著)
1953年1月から12月まで婦人公論に連載され、1954年に中央公論社から単行本として刊行され、た。女性に関する様々なテーマについて、ユーモアと風刺を交えながら論じた内容で、当時ベストセラー1位となって以来、現在も読み継がれているロングセラーである。
斬新な視点と軽快な文章で、当時の女性の生き方や考え方について鋭く分析しており、女性だけでなく、男性にも自分自身を見つめ直すきっかけを与えてくれ、男女間の相互理解を深めるための重要な作品である。
当時、女性は家庭に入るのが当たり前という考え方が一般的だったが、この本は女性の社会進出や自立を促す内容として、多くの女性から支持を得た。
また、男性にとっても、女性の気持ちを理解するためのヒントとなるような内容として評価され、この本をきっかけに、男女間の対話や議論が活発になったと言われいる。
画像は「女性に関する十二章 (中公文庫 R 11)」の書籍販売ページにアクセスできます。
ヒット曲
真室川ブギ / 林伊佐緒
ウスクダラ/ 江利チエミ
「ウスクダラ」はユスキュダル(イスタンブールの一部)へと旅していく女性とその秘書についての物語を歌ったトルコの民謡「キャーティビム
(Kâtibim)」に基づいていおり、1953年にアーサー・キットが歌った楽曲だった。
翌1954年8月、江利チエミは「ウスクダラ」として、アーサー・キットと同様にトルコ語の歌唱や、語りの部分を組み込んだ構成をとる音羽たかしの詞により、この曲をシングルA面としてリリース、
日本では本家のアーサー・キット盤をしのぐ大ヒットになった。
また、1954年の『第5回NHK紅白歌合戦』では、江利によって本楽曲が歌唱された。
画像は「ウスクダラ/ 江利チエミ」のアマゾンミュージックにアクセスできます。
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